南海トラフ地震想定 初の一斉訓練 26日倉敷市 市民に参加呼びかけ
2023年10月26日、倉敷市は南海トラフ地震発生を想定した初の一斉訓練を実施する。市民の防災意識向上と、災害発生時の対応能力を高めることを目的とした訓練であり、市民の積極的な参加を呼びかけている。
南海トラフ地震への備え、倉敷市が本格始動
南海トラフ地震は、日本列島を揺るがす巨大地震として、長年懸念されてきた。その被害は甚大であり、倉敷市においても、津波による浸水や、建物倒壊などの被害が想定されている。この脅威に対し、倉敷市は、地域住民の安全確保と早期復旧に向けて、様々な取り組みを進めてきた。今回の大規模訓練はその取り組みの一環であり、市民一人ひとりが防災意識を高め、いざという時に適切な行動をとれるようにするための重要な一歩となる。
訓練内容:実践的な訓練で防災意識向上
今回の訓練では、南海トラフ地震発生を想定し、以下の内容が実施される。
- 午前9時:地震発生を知らせる緊急地震速報の発令
- 午前9時10分:防災行政無線による避難指示の発令
- 午前9時30分:各地区における避難訓練の実施
- 午後1時:避難所開設訓練の実施
- 午後2時:防災関係機関による連携訓練の実施
訓練は、実際の災害発生時を想定した実践的な内容となっており、参加者は、地震発生時の正しい行動や避難経路の確認、避難所での生活などを体験できる。
市民への参加呼びかけ:地域全体で防災意識を高めよう
倉敷市は、今回の訓練に多くの市民が参加することを期待している。地域全体で防災意識を高め、災害に強い地域づくりを進めるためには、市民一人ひとりの意識改革が不可欠である。
訓練への参加を希望される方は、倉敷市役所防災課までご連絡ください。
訓練の詳細情報は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
日時 | 2023年10月26日(土)午前9時~午後4時 |
場所 | 倉敷市役所周辺 |
参加対象者 | 市民、団体 |
参加費 | 無料 |
申し込み方法 | 倉敷市役所防災課へ電話またはメールで連絡 |
電話番号 | 086-422-1111 |
メールアドレス | [email protected] |
南海トラフ地震への備え、今こそ行動を!
南海トラフ地震は、いつ発生してもおかしくない。備えあれば憂いなしという言葉通り、今回の訓練を通して、各自で防災対策を見直し、いざという時に冷静に行動できるよう、今から備えを強化していきましょう。
参考情報
- 倉敷市役所ホームページ: https://www.city.kurashiki.okayama.jp/
南海トラフ地震とは?
南海トラフ地震は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界付近で発生する巨大地震である。南海トラフは、四国沖から紀伊半島沖にかけて、全長約800kmにわたって続く海底の溝であり、この溝に沿って巨大な断層が存在している。
南海トラフ地震は、歴史的に繰り返し発生しており、近年では1944年の東南海地震と昭和南海地震が記憶に新しい。これらの地震では、死者数千人、家屋の全壊・半壊多数、津波による浸水被害などが発生した。
南海トラフ地震の発生確率と被害想定
政府の地震調査研究推進本部は、南海トラフ地震の発生確率を、今後30年以内に70%と推定している。また、この地震によって、死者数32万人、建物全壊数230万棟、経済被害220兆円など、甚大な被害が発生すると予測されている。
南海トラフ地震への備え
南海トラフ地震は、私たちにとって深刻な脅威である。しかし、事前にしっかりと備えをしておけば、被害を最小限に抑えることができる。
具体的な備えとしては、以下のようなものがある。
- ハザードマップを確認し、自分の家や職場が津波や地震による被害を受けやすい場所かどうかを知っておく。
- 家具の転倒防止対策を行う。
- 非常食や水、ラジオ、懐中電灯などの防災用品を備蓄する。
- 家族と災害時の連絡方法を決めておく。
- 避難場所や避難経路を確認しておく。
- 防災訓練に参加し、災害時の行動を学ぶ。
南海トラフ地震は、私たち一人ひとりの意識と行動によって、被害を大きく左右する。各自でしっかりと備えを強化し、安全な地域づくりに貢献していきましょう。